五十肩について
五十肩は意外に治りにくい場合が多い、と多くの施術者が 思っているのではないかと思います。 解剖学的に考えれば、棘上筋という筋肉に問題を抱えている場合が ほとんどだといわれています。
もともととても細い筋肉ですが、それが正常な状態の何分の一かの 細さまで細くなってしまっている場合もあるのだとか。
他には、
・老化が原因
・肩関節周囲の炎症が原因
といった説明がなされることがよくあります。 ただ、実際のところ原因はよく分かっていません。
原因を考えていくとき、まず考慮すべきことは、 「他の関節、例えば膝関節などと違って、関節運動を 行う際、肩関節以外にも多くの関節が連動して 動く」 ということです。
これが何を意味しているのかというと、 「他の関節の運動が制限されても、肩関節の運動が 制限をうける」 ということです。
もっと平たくいえば「肩じゃないところが原因でも 肩が痛む」ということです。
ここで、なぜ原因のあるところは痛みが出ないのか? と疑問に思う方がおられると思います。
理由は、「肩関節を動かそうとしているから」です。 他の関節(例えば肩甲骨と鎖骨の関節=肩鎖関節、肋骨と胸骨の関節=胸肋関節など) の動きが悪くて肩が動かしにくくても、無理に動かそうとします。
すると肩(腕)を動かす際に働く筋肉に大きな負担がかかり、 炎症が起きたり、筋肉が細くなったりしてしまいます。
この現象を身近な例にたとえると、掃除機を使っていて 本体が柱に引っかかっているのに、無理に引っ張っている ようなものです。
この無理を続ければ、そのうちホースの部分が裂けてくるのでは ないでしょうか。掃除機のホースは伸縮し、体で言うとちょうど 筋肉に当てはまめることができます。
さて、こんな状態の疾患ですから、痛みのある肩周辺を頑張って マッサージしても、短時間楽になるだけの効果しか出ない場合がよくあるのです。 施術する側にとって、どこを対象に施術すればいいのか判断しにくい、なかなか厄介な疾患といえます。
当院では、痛い側の肩に施術しても効果の現れない場合、
・反対側の腕に対して施術する
・下腹(いわゆる丹田)が充実するように下腹部にお灸をしたり 腎臓を強化する
といった手法などを試みています。 痛みが出なくなるまで時間の掛かる場合もありますが、 それなりの成果がみられています。
2009.5.16 追記
当院においても、改善に至るまでやや時間のかかっていた
この疾患ですが、施術手法の改善により、かなり短期間での改善が期待できるように
なりました。
なかなか改善させることができずにいるかたは一度お試しください。


